”自と他のあいだ” しかし意識が「自」と「他」のあいだを相互に行き来して循環回路をつくっている場合、「自」に中心をおくか、それとも「他」に中心をおくか、あるいは中心を両者のあいだにすえるか、いろいろな考え方がありえよう。・・・
「対人恐怖症の症状」の記事一覧(17 / 18ページ目)
自意識過剰な人はあやつり人形と同じ
”自意識過剰な人はあやつり人形と同じ” 自意識過剰な対人恐怖症の人は、戦争の終結も知らずにジャングルで戦っている人を想像してみるとよい。 それが、今の自分の姿だからである。 戦争は終わった。 しかし、自意識過剰な対人恐怖・・・
対人恐怖症と中間状況(半見知り)
●赤面するのが怖い――赤面恐怖 ”居心地の悪い中間状況” 対人恐怖症状は、いかなる段階のものであれ、対人関係の場で生じる点で共通している。 、その場の構造やその場の対人葛藤の在り方には、相互に関連性を持ちながらも各段階特・・・
重度の妄想性対人恐怖症の事例
●妄想に苦しめられる ”口にたまる唾が気になる” 対人恐怖症の臨床において近年とみに注目されている、妄想発展を伴う重度の症例を示しておきます。 対人恐怖症とパラノイアの関連性に関する研究の一環として、夏目漱石の病跡研究が・・・
電車で上を見あげられない対人恐怖症
”電車で上を見あげられない” D子、初診時三十二歳 患者は、当時銀座でもっとも高級といわれたクラブに勤めていたが、服装の件で注意され、数日で解雇となった。 心の底から憧れて務めたところであったのでひどく落胆した。 次のク・・・
赤面恐怖→表情恐怖の対人恐怖症状変遷例
C男、初診時二十三歳の公務員 八歳の時に親に死なれ、その一年後から継母に育てられた。 家庭が暗かったせいもあって、社会に出てから解放された気持ちで、みんなのため、弱い人の為にと努力した。 性格は内気な面もあるが、どちらか・・・
対人恐怖症、赤面恐怖症の早期発見・早期治療
”赤面が気になり仕事ができない” B子、初診時二十一歳 小さい頃から人見知りの傾向が強かった。 それが段々と対人恐怖症となった。 高校の頃は、男性をつよく意識して赤面しやすいところがあったが、男性の前では大人っぽく振る舞・・・
対人恐怖症の症状変遷と前段階の背景化現象
“対人恐怖症、中核群の二つの特徴” (参照) この対人恐怖症例から容易に見て取れるように、中核群の三つの型はそれぞれ別個のものではなく、相互に関連し合っている。 しかも、次の二つの特徴が示されている。 一つは・・・
赤面恐怖と視線恐怖の克服事例
“赤面を怖れてますますひどく・・・” A男、初診時三十五歳の某官庁の課長補佐 発病は中学三年。 もともと活発で社交的だったせいで、当時みんなから推されて生徒会会長として活躍した。 ある会議の時、声のきれいな女・・・