個々の症状に対する治療の方針、心構え、症状成立の機転に関しては、森田正馬博士の他の著書にゆずり、ここは対人恐怖症に関することをやや詳しく述べることとする。 対人恐怖症の種類 1.赤面恐怖 人前で赤面すること、顔のほてる感・・・
「対人恐怖症の原因」の記事一覧
森田療法でみる症状固着の理由
1.ヒポコンドリー性基調 同じような体験があって不快感があっても、ある人はその時だけのことで後に残らないが、ある人は神経質症状としていつまでも悩みの種子になるのはなぜであろうか。 森田正馬教授は神経質症状発生の基礎はヒポ・・・
森田療法でみる神経質症状
神経質症状は人によってさまざまであり、なかには一人で数種の症状を持つものもあり、またある時は対人恐怖症、ある時は不眠症とか同一人で症状が移り変わることもある。 症状の形は種々あるが根本は同じようなもので、治療の原因も共通・・・
対人恐怖症(女性恐怖)の男の診断
四十五歳、荒物商、対人恐怖症 同胞八人のうち、第一子。 教育は、中学卒業、成績は上。 徴兵は第一乙。 二十三歳結婚。 子九人あり。 二十五歳蓄膿症の手術をし、三十歳胃アトニ―に罹ったことがある。 酒は晩酌二合、喫煙する。・・・
対人恐怖症(または赤面恐怖)とその治し方NO.1
赤面恐怖とは、人前で自分の顔の赤くなるのを苦にするもので、つまり「自分は、気が小さくて、恥かしがり屋である。 こんなことでは、一人前の立派な人間になることができない」と悲観し、苦悩するものである。 赤面恐怖は、強迫観念の・・・