現在症 1.赤面恐怖症。 十四歳頃から、全ての人に対して現われ、十九歳頃から、特に女に会えば、赤面と同時に、顔から汗がポタリポタリと落ちるほど出る。 話し相手が未知の人で、教師であれば、脇の下から先に汗が出る。 デパート・・・
「対人恐怖症の克服例」の記事一覧(5 / 7ページ目)
重症の対人恐怖症(視線恐怖)克服記No.2
強迫観念の連続 重症の対人恐怖症(視線恐怖)患者の既往歴 生後直ちに、父の兄の家に、養子となって育てられた。 小学時代、家では暴れるが、外では恥ずかしがり屋で「内弁慶」としゃく名されていた。 八歳の夏、養父が病気にて転任・・・
重症の対人恐怖症(視線恐怖)克服記No.1
およそ対人恐怖症患者は、自ら気の小さいはずかしがりやであると称して、しかも無遠慮で、人の迷惑を意としないという特徴がある。 治療に関して、問い合わせの手紙でも、はなはだ委しい長いものが多く、稀には郵税不足などもあって、重・・・
重症の赤面恐怖の克服例NO.9
天国の安楽 十九歳の娘とは思われぬほどの立派な文章である。 これによっても、実際の体験から出たものは名文もできるし、虚構のものでは本当のものができないという事が分かる。 しかしこれも、一般の人、もしくは対人恐怖症のまだ治・・・
重症の赤面恐怖の克服例NO.8
恥かしがり屋のままに生きる 次に、四か月後、同年七月の手紙。 (前略)私事、その後ますます元気にて、日々感謝しつつ暮らしております。 私はこの頃、心の底より泉のごとく湧き出づる喜びに浸っております。 私は近頃、先生の御教・・・
重症の赤面恐怖の克服例NO.7
昭和七年三月に退院して、一か月後によこした全治の喜びの手紙は、次のものである。 春も過ぎようとしております。 先生はいかがお過ごし遊ばれますか。 お坊ちゃんのその後の容態はいかがでしょう。 ご案じ申しております。 私に対・・・
重症の赤面恐怖の克服例NO.6
父母兄弟の喜ぶ顔が見たい 対人恐怖症(重症の赤面恐怖症)の克服日記第八十六日:姉から来た先生へ手紙を読んだ。 姉の心尽くしが、全く有難くなった。 今までは、姉からの親切な慰めの手紙でも、当たり前のように思い、自分がこんな・・・
重症の赤面恐怖の克服例NO.5
気持ちは気持ち、仕事は仕事、別々である 対人恐怖症(重症の赤面恐怖)の克服日記第八十一日:この頃私は、仕事をするのが愉快で、うれしくてならない。 何の仕事にも工夫ができ、興味が湧いて、仕事そのものになりきるようになった。・・・
重症の赤面恐怖の克服例NO.4
自分が意地っ張りということがわかるようになった 対人恐怖症(重症の赤面恐怖)の克服日記第五十五日:先生から、水差しを持って行くように命ぜられた。 その時に、炭入れに炭がなくなっているのが目について、これをいっしょに持って・・・
重症の赤面恐怖の克服例NO.3
負け惜しみは、勝ちたがりになればよい 雑誌「神経質」第一巻第三・四・五号に、「入院患者の日記」のうちに森さんとあるのが患者のことで、常に森田正馬の説得の引合いに出されているのである。 本人の日記が、起床第五十一日までの分・・・