ある新聞の経済記者をしていますが、大会社の幹部社員にインタビューするとき、出されたお茶を飲もうとすると手が震えてしまうのです。 このような症状が進行するにしたがって、「こんな記者に話はできないと思われているのでは」と考え・・・
「対人恐怖症の克服例」の記事一覧
森田療法でみる神経質症の治療
従来の治療法は、本症が神経の衰弱に基づくものであるという考えから、神経系統の安静と快復をはかるという意味で、休養、鎮静剤、強壮剤等が用いられたのである。 かかる療法がほとんど効果をあげ得なかったのは、本症の成因から見ても・・・
森田療法による対人恐怖症の治療6
振戦恐怖の例 三十二歳、医師。 振戦恐怖の患者。 幼児期から虚弱で、小胆臆病であった。 十三歳、中耳炎にかかり、十七歳とニ十四歳とに二回、上顎とう蓄膿症を手術したことがある。 その他チフス、マラリア等に罹ったこともある。・・・
森田療法での対人恐怖症の治療5
対人恐怖症地獄の中から 私は、これまで十六年間、静中の工夫というのをやって来た。 しかし、この強迫観念は、治らないのだ。 十六年間、明けても暮れても努力したけれども、治らないのだ。 去年の秋、森田博士の著書を一冊買い、そ・・・
森田療法での対人恐怖症の治療4
赤面恐怖の同病者が多いことを知って 僕も、森田正馬先生によって救われた一赤面恐怖患者です。 僕は、中学二年の時、赤くなる赤くなると、教室内ではやしたてることが流行した時、赤面恐怖に捉われたのです。 そして、この時ひょっと・・・
森田療法での対人恐怖症の治療3
気の小さい友を救って下さい 対人恐怖症患者友人問:Aは、今年ニ十八歳。 中学卒業後、会社の事務員となり、二年になりますが、幼時から赤面症で、近頃それがますます烈しくなり、非常に苦しんでいます。 人を訪問したり、社長に報告・・・
森田療法での対人恐怖症の治療2
赤ん坊の顔さえ正視できない 昭和4年秋に、先生のご診察を賜ったことのあるものです。 その後、不養生の結果、ますます症状を悪化させましたが、今はほとんど全快に近いまでになったような気がいたしますので、喜びのあまり、こんなこ・・・
森田療法での対人恐怖症の治療1
自分の眼のの鋭くなるのが気になる いつまでも胸に秘めていても、際限のないことですから、思い切って、発病の動機からお話しして、ご指導を賜ろうと思い、拙いペンを、取り止めもなく走らせました。 対人恐怖症患者の発病の動機 :あ・・・
対人恐怖症(涜神恐怖と赤面恐怖)の通信治療No.7
真であれば罪悪ではない 対人恐怖症(涜神恐怖、赤面恐怖)克服記第七信・・・先生の教えに従い、四月一日より、小学校に奉職しております。 はじめは予期不安が頻りに起こって、随分苦しいものでありましたが、先生の「苦痛に直面して・・・
対人恐怖症(涜神恐怖と赤面恐怖)の通信治療No.6
死を求めていた 対人恐怖症(涜神恐怖、赤面恐怖)克服記第六信・・・お手紙の趣き、一言一句、私の胸にひびかないものはありませんでした。 そして、今までの自分の態度、心持ちが、誤っていたことを悟りました。 先生のいわゆる「心・・・