ニ十歳学生。 森田療法ではじめて治すことのできた対人恐怖症例の第一例である。 発病は、十六歳頃、学校で何かの際に、教室で、同生徒の赤面するのを大勢ではやし立てることが流行してから、生徒間に多くの赤面恐怖ができたが、患者も・・・
「対人恐怖症の克服の考え方」の記事一覧(9 / 19ページ目)
対人恐怖症(または赤面恐怖)とその治し方NO.7
なお対人恐怖症の心がけるべき態度を挙げれば― まず第一に、デュボアの説得療法でもいうように、これと同じく常人が常識で忠告し訓戒するように、患者に対して「気を小さくしてはいけない、大胆になれ、勇気を起こせ」とかいうことがあ・・・
対人恐怖症(または赤面恐怖)とその治し方NO.3
そもそも、強迫観念は恐怖である。 苦悩である。 煩悶である。 それでは煩悶とは何であろうか。 それは、心の反応、葛藤である。 鼻の先が視える。 視ないようにとする。 時計の音が耳障りになる。 聴かないように努力する。 不・・・
対人恐怖症(または赤面恐怖)とその治し方NO.1
赤面恐怖とは、人前で自分の顔の赤くなるのを苦にするもので、つまり「自分は、気が小さくて、恥かしがり屋である。 こんなことでは、一人前の立派な人間になることができない」と悲観し、苦悩するものである。 赤面恐怖は、強迫観念の・・・
対人恐怖症を克服するには恥をかいてかわいいと言われよう!
例えば、人前での朗読で字を間違えて読んでしまって、顔が真っ赤になってしまったとしましょう。 すると、よく真っ赤になって「かわいい」とか言われたりします。 これは、チャンスだと思ってください。 対人恐怖症の人は本当は、きち・・・
対人恐怖症を克服する緊張する朝の挨拶
学生の気心知れた友達に朝の挨拶する時はあまり緊張するかもしれませんが、アルバイトや会社などで朝の挨拶する時って緊張しませんか? 私も昔は、むちゃくちゃ緊張しました。 今でもほんの少し緊張します。でも挨拶した後、すがすがし・・・
対人恐怖症と罪の病理
罪の意識が顕著にみられる<視線恐怖>段階の症状構造を明らかにすることにしたい。 <赤面恐怖>→<表情恐怖>→<視線恐怖> 症状変遷の進展とともに前段階の症状が背景化・潜在化する。 その過程をくわしくみると、面白い現象が認・・・
対人恐怖症の精神病理学序論と森田療法
神経症について、森田正馬の神経質論、フロイトにはじまる精神分析学的理論、ハイデッガーなどの哲学を援用する人間学的理論、学習理論にもとづく行動療法学説など、さまざまな精神病理学説がたてられ、それぞれの理論的立場から、各種の・・・
対人恐怖症を克服するにはやっぱり、結局は勇気の問題
対人恐怖症も社会不安障害も治し方は同じで、恐怖を受け入れて行動し考え方を修正していく。 これに尽きます。 でも、それが簡単にできたならば苦労はしないですよね。 大切なポイントは、恐怖を受け入れて行動するということになりま・・・