1.ヒポコンドリー性基調 同じような体験があって不快感があっても、ある人はその時だけのことで後に残らないが、ある人は神経質症状としていつまでも悩みの種子になるのはなぜであろうか。 森田正馬教授は神経質症状発生の基礎はヒポ・・・
「対人恐怖症の克服の考え方」の記事一覧(2 / 19ページ目)
森田療法でみる神経質症状
神経質症状は人によってさまざまであり、なかには一人で数種の症状を持つものもあり、またある時は対人恐怖症、ある時は不眠症とか同一人で症状が移り変わることもある。 症状の形は種々あるが根本は同じようなもので、治療の原因も共通・・・
森田療法でみる神経質症状と対人恐怖症
神経衰弱という言葉ほど濫用されている学術語は少ない。 この点では一般の人々も非専門医も五十歩百歩である。 神経衰弱が昂じて精神病になったとかいわれているが、神経衰弱は精神病とははじめから別のもので、神経衰弱はいくら昂じて・・・
森田療法による対人恐怖症の治療8
視線恐怖の例 ニ十九歳女。 これも対人恐怖症の一種であるが、対人恐怖症患者は、五歳の子の母で、かつて女学校の音楽教師を勤めたことがある。 対人恐怖症患者の訴えるところによれば、対人恐怖症患者は幼児期から小心で、学校でも、・・・
森田療法による対人恐怖症の治療7
発声恐怖の例 ニ十三歳男。 これも対人恐怖症の一種であるが、生来、恐怖心が強く、忿怒しやすい方である。 中学二年の頃、声変わりの時、自分のキイキイという声がきまり悪いと思うことから、人前を恐れるようになった。 学校で、読・・・
森田療法による対人恐怖症の治療6
振戦恐怖の例 三十二歳、医師。 振戦恐怖の患者。 幼児期から虚弱で、小胆臆病であった。 十三歳、中耳炎にかかり、十七歳とニ十四歳とに二回、上顎とう蓄膿症を手術したことがある。 その他チフス、マラリア等に罹ったこともある。・・・
森田療法での対人恐怖症の治療5
対人恐怖症地獄の中から 私は、これまで十六年間、静中の工夫というのをやって来た。 しかし、この強迫観念は、治らないのだ。 十六年間、明けても暮れても努力したけれども、治らないのだ。 去年の秋、森田博士の著書を一冊買い、そ・・・
森田療法での対人恐怖症の治療4
赤面恐怖の同病者が多いことを知って 僕も、森田正馬先生によって救われた一赤面恐怖患者です。 僕は、中学二年の時、赤くなる赤くなると、教室内ではやしたてることが流行した時、赤面恐怖に捉われたのです。 そして、この時ひょっと・・・
森田療法での対人恐怖症の治療3
気の小さい友を救って下さい 対人恐怖症患者友人問:Aは、今年ニ十八歳。 中学卒業後、会社の事務員となり、二年になりますが、幼時から赤面症で、近頃それがますます烈しくなり、非常に苦しんでいます。 人を訪問したり、社長に報告・・・
森田療法での対人恐怖症の治療2
赤ん坊の顔さえ正視できない 昭和4年秋に、先生のご診察を賜ったことのあるものです。 その後、不養生の結果、ますます症状を悪化させましたが、今はほとんど全快に近いまでになったような気がいたしますので、喜びのあまり、こんなこ・・・