”雑談の重要性” 対人恐怖症患者はむろん「間」の困惑の問題が自分の悩みの基盤にあるとは思っていなかった。 しかし、治療的には、症状という表に現れた現象の背景に、このような問題があることに対人恐怖症患者の自覚をうながすこと・・・
「対人恐怖症の克服の考え方」の記事一覧(16 / 19ページ目)
間に困惑する対人恐怖症の人々
”ひとりで喫茶店に入れない” 対人関係の「間」は、言語的コミュニケーションになぎらない。 たとえばA男さんは、公務員宿舎あから通勤していたこともあって、同僚と同じ電車に乗りあわせることが多かった。 たまたま同じ客車に同僚・・・
不信の中で戸惑う対人恐怖症者
●「こうでなければ好かれない」という思い込み ”信じられないことの辛さ” 人生をきわめて堅苦しく考えている人がいる。 人間はこう生きなければならない、こう生きなければ他人に好かれない、こうでなければ好感はもたれない、と決・・・
みんな対人恐怖症の部分は持っている
”自分だけの問題ではない” 森田療法の入院治療では、同じような悩みを持つ患者同士が集まる。 そのため、とかく自分の悩みだけにとらわれる患者にとって、同じように悩んでいる人達が大勢いることを知り、相手を見てわが身を顧みる機・・・
対人恐怖症の人はペットを見習おう
”自然に振舞う” 対人恐怖症の人は自分を他人によく見せようとして、たいへんな勘違いをしている。 対人恐怖症の人は自分を他人に良く見せるために、お金もひつようなければ名声も必要ない。 ことさらなみはずれた良心の持ち主でもな・・・
対人恐怖症は三十歳を超えると激減する
”多弁になる人、無口になる人” 対人恐怖症の背景にある「間」の困惑に着目すると、対人恐怖症の特別の発病契機もなく徐々に赤面恐怖があらわれてくる例も理解しうるようになる。 このような例では、「間」の困惑自体を自覚しているか・・・
へまを恐れる対人恐怖症の人
“へまが怖い” ところで、つよいかよわいかといった話は、とかく陰々滅滅となりがちでいる。 なにも対人恐怖症患者にかぎらず、一般に弱者と思い込んでいる人たちの気持ちを、下手に分かったような言い方をすると反発をく・・・
対人恐怖症の人の強気の面の理解
”人間はみな弱い存在である” 人前で真っ赤になろう、おおいにふるえよう、めちゃくちゃにあがってしまおうと願わせる逆説的志向は、大きな壁にぶつかった。 フランクルのような「逆説的志向、何度でも逆説的志向」といった反復指示も・・・
対人恐怖症者は負け惜しみの意地っ張り根性
”負け惜しみの意地っ張り根性” 対人恐怖症患者の性格特徴は、森田療法の定義、すなわち「対人恐怖症は、恥ずかしがる事を似て、自らふがいないことと考え、恥ずかしがらないようにと苦心する『負け惜しみ』の意地っ張り根性である」と・・・
対人恐怖症の治療、森田療法
”森田療法の威力” 著者の治療経験の出発点となったのは、森田の治療技法であった。 その技法とは、すでに<赤面恐怖>段階のところでとりあげた恐怖突入である。 その際あえて指摘しなかったが、その技法は後にフランクル(みずから・・・