対人恐怖症の中間状況では、親密集団における対人関係で許され、かつ望ましいとされる対人恐怖症の自他合体的志向と、同じく無関係集団でゆるされ、かつ望ましいとされる対人恐怖症の自他分離的志向の、どちらもとりにくい。 そのために・・・
「対人恐怖症の克服の考え方」の記事一覧(15 / 19ページ目)
対人恐怖症と見かけだけの良好な関係
“見せかけだけの良好な適応” 対人恐怖症の人の表面上の柔和さの危険について述べている人はフロムやヒルティばかりではない。 精神病理学者のウルフもこの柔和の陰に隠されている神経症的なものについて指摘している。 ・・・
対人恐怖症の人は妥協するなかれ
“内なるものを開花させよ!” 「人間にとってもっとも大切なことは、”Don’t compromise”(妥協するなかれ!)ということである」アメリカの心理学者、シーベリーがそう言っている。 誤解さ・・・
対人恐怖症と三つ子の魂百まで
「三つ子の魂百まで」 そもそも対人恐怖症の精神療法における親子関係の重視は精神分析学に由来するものといえる。 が、実は、もともと「三つ子の魂百まで」ともいわれてきたように素朴な認識には軽視しがたい重みがある。 実際、対人・・・
対人恐怖症の視線恐怖の病状変遷の複雑な例
”意地っ張りだがすぐ折れる” (参照) ところで、この点をF子さんに指摘し、「あなたの話を聞いていると、たいへんな意地っ張りだね。負けず嫌いで折れるということを知らないんじゃないの。意地も結構だけど、かえって生きにくくな・・・
対人恐怖症は負けず嫌いの意地っ張り根性2
”自分の顔を変な顔だと思う” 対人恐怖症患者F子さんは、物心がついた頃から変な顔だと父や親戚などからいわれて、つよい屈辱の思いで幼少期を過ごした。 たび重なる父の暴言・暴力を相談しても親身に応じてくれない母には、はげしい・・・
対人恐怖症の人の無意識の領域
“自分の中のウソを見抜く” なぜ対人恐怖症者だけが普通の健康人より拒否される不安を強く持つのであろうか。 普通の健康人は普通に振舞っていて、とくに不安を持たない。 しかし対人恐怖症者の人達は、特別善良に振舞っ・・・
対人恐怖症の視線恐怖の治療法
”病状変遷をまず聞く” 視線恐怖の精神療法は一般に、週一回あるいは隔週一回で、短くて一か月、長くて数年あるいはそれ以上かかるのがふつうである。 数年などと聞くと、それだけで愕然とされる方もおられるかもしれない。 しかし、・・・
対人恐怖症の視線恐怖と森田療法
●視線恐怖の治療 ”昔からあった視線恐怖” 視線恐怖の患者が近年増えて来たとの見解もあるが、戦前の比較資料があるわけではなく、単なる印象判断にとどまっている。しかし、相手の目をじっと見て話すようにとのアメリカ流の対人的あ・・・
対人恐怖症の人は感情の流れに身をまかせること
”感情の流れに身をまかせる” 自己実現している人は性を楽しむと同時に性無しに生きていくこともできる。 マズローはそういっている。 そう考えれば、快楽主義者は自己実現していない人とも言えるだろう。 自己実現している人は不安・・・