”悲劇と喜劇” 対人恐怖症者は、「間」の悪さを避け、さらに自分の無力性を克服してものに動じない人間になろうとし、結局は敗者に終わる。 用意周到にあらゆる挫折の可能性を克服しながら勝者への道をつきすすみ、そのすべてが裏目に・・・
「対人恐怖症の克服の考え方」の記事一覧(13 / 19ページ目)
対人恐怖症を克服するのに最も大切なこと
●自分を拒否する人にはかかわらない ”他人の好意を実感する” 小さい頃から要求がましい親に育てられると、成長してから親以外の人に会っても何か支配されているように感じてしまうのである。 対人恐怖症の人は誰も自分のことなど何・・・
対人恐怖症と「アイ」といえない青鬼の話
●「間」の文化を考える ”「アイ」といえない青鬼の話” 治療技法上の問題として、対人恐怖症の中核をなす「間」の扱い方を視点をひろげて、もう一度見直しておく。 その見直しに際して、著者の愛読している読売新聞の『ラブレター「・・・
対人恐怖症者よ、今、勇気を持て
“真実を直視する小さな勇気があればいい” ハイ・コントロールでローサポートに育てられた対人恐怖症の人、愛されないで支配されて育てられた対人恐怖症の人は、権威主義的性格になりやすい。 この権威主義的性格の本質は・・・
ねくらの面に注目する
“ねくらの面に目を向ける” さて、特殊な対人恐怖症例ではあるが、G男さんのような例に、どう治療的にアプローチするかに話を進めるとしよう。 この対人恐怖症例は、特定のの一人の人間に対して対人恐怖症的となり、しか・・・
対人恐怖症の人の心の底
”本当に欲しいものを買えない” 『販売は断られた時から始まる』という本の中に、次のような一文が出てくる。「ほんとうの意味のセールスマンシップとは買い手が欲しがっている品を売ることで、セールスマンが売り込みたいと思っている・・・
対人恐怖症の人の対人関係
”対人関係がすべてではない” けれども人間は、対人関係がすべてではない。 むろんこの世の中には、対人関係を離れて生きる場などはどこにもない。 しかし、その関与の度合いには濃淡がある。 私たちは時に対人関係のわずらわしさか・・・
親の過干渉
『人類学的宇宙観』という本に、ヒマラヤ技術援助について次のような話が出ていた。 著者は技術援助のアイデアを十二、三考え出した。 そしてそのアイデアを毎晩、囲炉裏端談義で一つずつ話題にして、村人たちの反応を見た。 その結果・・・
対人恐怖症の性格構造と治療
”自分を見つめ直す” 対人恐怖症の<赤面恐怖>段階や<表情恐怖>段階の治療はもちろんのこと、<視線恐怖>の治療も、その要諦は、「間」をめぐる「自」と「他」の関係にその焦点を向け変えていくことにある。 「間」の困惑にはたら・・・
自己評価の低い思い込み
”ひとりぼっちの思い込み” 自己愛的利己主義者の親の”愛情”と書くが、もちろんこれはほんとうの愛情ではない。 むしろ、”所有”と書くべきであろう。 所有している人間は愛していると錯覚し、所有されている対人恐怖症の人間は愛・・・