ある新聞の経済記者をしていますが、大会社の幹部社員にインタビューするとき、出されたお茶を飲もうとすると手が震えてしまうのです。 このような症状が進行するにしたがって、「こんな記者に話はできないと思われているのでは」と考え・・・
「対人恐怖症の克服の考え方」の記事一覧
森田療法でみる赤面恐怖症
ことし、大学を卒業し、中学校教諭の採用試験を受けて教師になりました。 はじめての授業のとき十分に下調べをして臨んだつもりでしたが、不安感がつのり、だいぶあがっているなと自分でも気がつくくらいで、なかなか緊張がとけません。・・・
対人恐怖症の森田療法「あるがまま」に生きる
「心の病」を治す方法として、森田療法があると聞きました。 森田療法の特徴は、どんな点ですか。 森田療法とは、基本的には、かつて「神経衰弱症」と呼ばれ、治療困難な病気の一つと思われていた「心の病」を、病気ではなくて、いつだ・・・
振戦恐怖の克服を森田療法で考える
ある晩のこと、主人の客が訪れお茶を出すときに、手が震えてお茶をこぼしてしまいました。 これが気になって、次にビールを注ぐときにも、コップに瓶がカチカチとあたるくらいに手が震えました。 私は元来神経質で、対人恐怖症を抱えて・・・
対人恐怖症の劣等感を森田療法で考える
課内会議に出席しても、ろくに自分の意見が発表できません。 会議が終了してから、いつも襲ってくるのは劣等感です。 おれはダメだな、他の連中はどんどん手をあげて、素晴らしいアイデアを説得力豊かに発言しているのに、どうしてだろ・・・
対人恐怖症者の固定観念
いままで経理部にいましたが、このたびの人事異動で営業部に異動になりました。 経理部はあまり口をきかなくともなんとかやっていける仕事ですが、口下手で交際下手な人間の私がうまくやっていけるのか・・・。 だいいち、営業部ではひ・・・
赤面恐怖症の人の過度の反省癖
先日、得意先の役員の方とはじめて面会しましたが、わけもなく赤面して、大切な内容の説明をすることができませんでした。 再度、訪問して説明不足を補わなければならないのですが、また上手に話ができないのでは、自分は内気でだめだと・・・
対人恐怖症と被害者意識
Sさんは今年、大学を卒業して就職しましたが、配属された課の上司が私を見るとき、いつも敵意をもっているように感じられてならないのです。 それは、同じ課内にいる同期に入社した2,3の者たちとは、いつもにこやかに笑顔で話をして・・・
森田療法でみる神経質症の治療
従来の治療法は、本症が神経の衰弱に基づくものであるという考えから、神経系統の安静と快復をはかるという意味で、休養、鎮静剤、強壮剤等が用いられたのである。 かかる療法がほとんど効果をあげ得なかったのは、本症の成因から見ても・・・