●赤面するのが怖い――赤面恐怖 ”居心地の悪い中間状況” 対人恐怖症状は、いかなる段階のものであれ、対人関係の場で生じる点で共通している。 、その場の構造やその場の対人葛藤の在り方には、相互に関連性を持ちながらも各段階特・・・
「対人恐怖症とは」の記事一覧(9 / 10ページ目)
重度の妄想性対人恐怖症の事例
●妄想に苦しめられる ”口にたまる唾が気になる” 対人恐怖症の臨床において近年とみに注目されている、妄想発展を伴う重度の症例を示しておきます。 対人恐怖症とパラノイアの関連性に関する研究の一環として、夏目漱石の病跡研究が・・・
電車で上を見あげられない対人恐怖症
”電車で上を見あげられない” D子、初診時三十二歳 患者は、当時銀座でもっとも高級といわれたクラブに勤めていたが、服装の件で注意され、数日で解雇となった。 心の底から憧れて務めたところであったのでひどく落胆した。 次のク・・・
対人恐怖症と親の教育の違い
”誰の犠牲になったのかをハッキリさせる” 神経質ですぐに対人緊張し、ストレスで疲れてしまう対人恐怖症の人は、まず、じぶんはだれの投射の犠牲になったのかをはっきりさせることである。 投射とは先に述べたように、自分の中にある・・・
赤面恐怖→表情恐怖の対人恐怖症状変遷例
C男、初診時二十三歳の公務員 八歳の時に親に死なれ、その一年後から継母に育てられた。 家庭が暗かったせいもあって、社会に出てから解放された気持ちで、みんなのため、弱い人の為にと努力した。 性格は内気な面もあるが、どちらか・・・
対人恐怖症の症状変遷と前段階の背景化現象
“対人恐怖症、中核群の二つの特徴” (参照) この対人恐怖症例から容易に見て取れるように、中核群の三つの型はそれぞれ別個のものではなく、相互に関連し合っている。 しかも、次の二つの特徴が示されている。 一つは・・・
対人恐怖症と弱い人ほど良く吠える
●弱く見られることを恐れない ”弱い人ほどよく吠える” 対人恐怖症者は自分自身の言動によって、褒められたりけなされたりされなかったら不安になる。 どんなにほめられたり、どんなに叱られても、自分自身の言動が原因である場合に・・・
対人恐怖症、治療者と患者
“患者の気持ちが分かるのか” ドイツの正統的な精神医学は、治療者あるいは健康者が患者の気持ちを了解し、感情移入しうるという、ある意味で一方向性の、いいかえると、お前の気持ちはわからないわけでもないよと、一方が・・・