二重拘束や不機嫌のことを考えてくると、われわれはもうひとつよくあるタイプの人間に気付かざるを得ない。 それは、外面がよくて内面が悪い対人恐怖症の人間である。 外面がよいのは愛情を求めているのである。 しかしその対人恐怖症・・・
「対人恐怖症とは」の記事一覧(8 / 10ページ目)
不機嫌な対人恐怖症の人
“嫌いな相手になぜしがみつくのか” 近づくと不愉快な顔をされ、離れると冷たいと非難されている人は案外多い。 冷たいという非難を恐れて、その人から離れられず、一生不愉快な顔をされ続けて、心がおかしくなっている不・・・
対人恐怖症の人の家庭の内
●心の視野をほんのちょっと広げてみるだけで ”真実は外にある” 歪んだ家庭の中には、この世の中で一番良いのは家であるという意識を、家族に植え付けようとする過程がある。 対人恐怖症のはじまりである。 会社はくだらない、よの・・・
対人恐怖症とルサンチマン
“迫害される迫害者” ただ人並みに正視できる人間になりたいと思っただけなのが、どうして相手を見返す加害者になるのかという問題に、示唆的な答えを示しておこう。 精神医学には「迫害される迫害者」という、まことに興・・・
我執性と没我性のはざまで揺れる対人恐怖症
”我執性と没我性のはざまで” ところで、1、「自」と「他」の意識と2、「間」の意識とは、どのように関連し合っているのだろうか。 この点をさらに明確にするための手がかりとなるのは、親密な人達と、見知らぬ人達という、両端にお・・・
対人恐怖症と「間」は「魔」
”間は魔である” ある対人恐怖症患者が「間は魔なんです」といったと、笠原嘉氏らは報告している。 一般に対人恐怖症患者は対話に「間」があくこと、挨拶のタイミングを失すること、その場の雰囲気とずれて場をしらけさすこと、つまり・・・
自意識過剰な人はあやつり人形と同じ
”自意識過剰な人はあやつり人形と同じ” 自意識過剰な対人恐怖症の人は、戦争の終結も知らずにジャングルで戦っている人を想像してみるとよい。 それが、今の自分の姿だからである。 戦争は終わった。 しかし、自意識過剰な対人恐怖・・・
対人恐怖症の自意識と他意識
“自意識と他意識” 誰しも困惑しやすいこの中間状況は、当然、対人恐怖症者には最も苦手な状況である。 この状況を手掛かりにして対人恐怖症を分析してみると、次の二点が浮き彫りにされてくる。 1、「自」と「他」の意・・・
宴会を楽しめる人、楽しめない人
”宴会を楽しめる人、楽しめない人” ところで、自意識過剰や対人恐怖症の大人が見落としてる、大切な事実がある。 それはおとなになって、今自分の周囲にいる人は、自分の親のように、自分を意のままに動かそうとはしていないという事・・・