●「人見知り」の意味 ”神経症と正常は同一レベル” 既に対人恐怖症の病状変遷の全容をのべておいたが、その各段階を特徴づける倫理的な在り方をも付け加えて図式的に示すと、図5のようにまとめることができる。 図のなかで示されて・・・
「対人恐怖症とは」の記事一覧(7 / 10ページ目)
対人恐怖症と意のままにしようとする間違い
●ただただまわりに受け入れられたい ”意のままにしようとする間違い” 不眠症などというものはあり得ない、という文を読んだことがある。 つまり、人間は眠らなければ死んでしまうのだから必ずどこかで眠っているはずだ、というので・・・
対人恐怖症の人の無意識の領域
“自分の中のウソを見抜く” なぜ対人恐怖症者だけが普通の健康人より拒否される不安を強く持つのであろうか。 普通の健康人は普通に振舞っていて、とくに不安を持たない。 しかし対人恐怖症者の人達は、特別善良に振舞っ・・・
拒否されるのが怖い人はどうしたらいいか
拒否されるのが怖いとは、ありのままで人と接しなかったことである。 もちろん、拒否されるのが好きな人なんていない。 しかし、ありのままの自分を抑え込んで生きていくと、だんだん他人に拒否されるのが怖くなる。 ここで、拒否され・・・
間に困惑する対人恐怖症の人々
”ひとりで喫茶店に入れない” 対人関係の「間」は、言語的コミュニケーションになぎらない。 たとえばA男さんは、公務員宿舎あから通勤していたこともあって、同僚と同じ電車に乗りあわせることが多かった。 たまたま同じ客車に同僚・・・
不信の中で戸惑う対人恐怖症者
●「こうでなければ好かれない」という思い込み ”信じられないことの辛さ” 人生をきわめて堅苦しく考えている人がいる。 人間はこう生きなければならない、こう生きなければ他人に好かれない、こうでなければ好感はもたれない、と決・・・
みんな対人恐怖症の部分は持っている
”自分だけの問題ではない” 森田療法の入院治療では、同じような悩みを持つ患者同士が集まる。 そのため、とかく自分の悩みだけにとらわれる患者にとって、同じように悩んでいる人達が大勢いることを知り、相手を見てわが身を顧みる機・・・
対人恐怖症は三十歳を超えると激減する
”多弁になる人、無口になる人” 対人恐怖症の背景にある「間」の困惑に着目すると、対人恐怖症の特別の発病契機もなく徐々に赤面恐怖があらわれてくる例も理解しうるようになる。 このような例では、「間」の困惑自体を自覚しているか・・・
自己評価が低い対人恐怖症の人々
”愛に飢えた人々” 自己評価が高いか低いかということは、せんじ詰めれば、他人に受け入れられると感じているか、拒否されると感じているかの相違である。 ウェインバーグの『プライアント・アニマル』に次のような話が出ている。 全・・・
へまを恐れる対人恐怖症の人
“へまが怖い” ところで、つよいかよわいかといった話は、とかく陰々滅滅となりがちでいる。 なにも対人恐怖症患者にかぎらず、一般に弱者と思い込んでいる人たちの気持ちを、下手に分かったような言い方をすると反発をく・・・