対人恐怖症は恥の文化の日本や中国、韓国の一部でしか見られないと言われてきましたが、実はアメリカでも比較的重症なタイプの対人恐怖症の症例が10年以上も前にニューヨークにあるコロンビア大学のリーボビッツ教授らのグループにより報告されています。
これは自分が周囲に不快感を与えているという妄想的ともいえる確信が心の病理の中心にある対人恐怖症のタイプです。
もっともそれより前の1990年にアメリカでは黒人女性の対人恐怖症の一例がすでに報告されています。
この女性は自分の視線が周囲の人の性器に向いていると思われてしまい、周囲に嫌な思いをさせると悩み人と関われなくなってしまいました。
実はこれが強迫観念として受け取られ強迫性障害の治療をされていたのです。
※参考文献:社会不安障害 田島治著